はじめに
相変わらず平日の夜なんてものは眠りが浅くて、や、別に休日のそれだって浅いってなものだと思いますけれど、昨日っていうか今日も途中の、午前 3 時くらいにふと目が覚めましてね、またすぐに眠れる日も多いのですけれど、なんとなく眠れなくってあれこれ考えていたら、ふと頭に浮かんできたので昔を思い出しながらちょっとググってみたっていう。
あれですよね、Mac OS でいいんですよね、最終的に。なんだったら「漢字Talk」とか、単に System とか言ったらいいのかも知れないですけど、少なくとも Mac OS 9 時代にも使っていたような気がするので、使えていたような気がするので。
Font Patchin’
昔のアプリケーションてよく文字化けしてたんすよ、まぁ、ボクは漢字Talk 7.5 とかそこらから使いだしたのでそうでもなかったのですけど、上記ページでも説明してある Fetch っていう、なんと今でも存在する FTP ソフトとかもそうでした。今のはもちろん化けませんよ。
今でこそ、UTF-8 だなんだとマルチバイト文字へのサポートは手厚いですが、当時はシングルバイト文字上等の時代でありまして、海外のソフトの中には「そんなもの知らない」みたいなことがあったりしました。
そんな時、件の Font Patchin’ を使えばあら不思議、読めるようになります。
実はこれ、フォントを置き換えて表示している感じになるのですよね。でまぁ、他にもあれやこれやできまして、欧文フォントと和文フォントを組み合わせて使うなんてこともできたりしますものですから、システムフォントを自分の好きなフォントの組み合わせ(手書きっぽいやつ)にして表示させたりもしてましたねー、文字化けなんてしやしないのに。
Gravite
次はこれ、Gravite 。システム上のどのアイコンでもマウスでガッと引っ掴んで動かすと、いい感じに左右にブラブラ揺れてくれます、それもちゃんとそれっぽく力学的に。これが見ているだけでもうんと楽しい。
Kaleidoscope
極め付けがコレ。見た目ガラッとチェンジャー、であるところの Kaleidoscope 。これがすごい、本当にびっくりするくらいガラっと変わります、変えられます。元ネタは本家 Apple が頓挫してしまった Mac OS 8 で導入するはずだったテーマ機能だと思うのだけど、8 が出るまでのつなぎどころか、8.5 で一応リリースはされたものの「違う、そうじゃない」機能だったテーマに変わって引き続き活躍していました。
その辺の話は昔やりましたね、例によって適当だけど。
Kaleidoscope ではスキームというテーマ書類(まぁ便宜的に)を読み込むことで、様々な見た目に変更することができたし、そのスキームもいろんな作家さんがたくさんの種類を提供、公開してくれていて全然飽きることがなかった。ボクもたくさんのスキームを試して、頻繁に見た目を変えて悦に入ってた。Mac OS X で Aqua が発表された後は、Mac OS 上の Kaleidoscope でどれだけ近づけられるかみたいなムーブメントも起こって盛り上がったりしてたね。
でさぁ、実際にどういうのものか見せたいなぁって思って探したら、あったんだよ、そんな動画がさぁ!
Font Patchin’ はなかったけれど、Gravite と Kaleidoscope の様子はわかると思う。このスキーム使ってたわー。そして、フォルダーの軌跡がクルクルしながら閉じていくやつ、大好きだったわー!
おわりに
昔の OS ってちょっと自由だったね、懐が深かった、うん、緩かった。決して安定性やセキュリティの面からでも褒められたことではなかったけど、無理やりなんとかしちゃう感じが楽しかったりもしたね。
今でもこの三つのソフトは使いたいと思ったりもするし、カスタマイズなんていう言葉もほとんど聞かないけれど、あの頃の手触り感をちょっと懐かしく思うこともあるんだ。
っていうおじさんの昔話ね。アイキャッチは当時のスクリーンショットも何もあるはずないから手元ので一番古かったやーつです……。