ボクは当初PlayStationを所有していなかったからリアルタイムで遊んだりしたことはないのですが、当時画面と動きを見てびっくりしたのは覚えていますね、「え、なに、これプリレンダじゃなくて全部計算してんの?」的な感じで。それには矢張り秘密と相当のご苦労が必要でかなり工夫をされて開発されたことがわかります。大変に興味深いですね。
PlayStationのそれまでのゲーム機との一番の違いって、そりゃ3DCG専用ってのもありますが、その前にOSが載っていたってこともあります。ハードの仕様は公開はされているけれど概略だけで、自分たちで制御システムを用意して直に叩いたりとかはできなくて必ずそのシステム経由で利用する必要がありました。つまりは用意されているシステム以上のことはできないわけです。その状況下でそれ以上のことを実現するためにシステムに手を入れてしまえって発想は、まぁ、浮かびますけれど実際にやるのっていう。結果的にSCEも他のサードパーティーさんも助かるので超絶やり得ではありましたね、素晴らしい。
ちなみに、セガサターンはそうではなくてこれまでのゲーム機を踏襲していましたから、直にハードを叩くことができて、AM2研が叩きまくって得たノウハウをまとめてサターン用の開発ライブラリーとして配布が始まったりもしましたね、開発が捗るように。まぁそれにしたって使うのが難しかったみたいな話もありましたけど。
今となってはライブラリーだのツールだの用意されているのは当たり前で、何だったら各種ゲームエンジンを利用すれば各ハード間の差異も吸収してくれたりもしますが、昔はもっとこう手触り感があって、手出しができてみたいな感じだったのでしょうね。それがいいか悪いかは考え方によりますが、楽しい時代でもあったのだろうなぁと思います。それより前の本当にもう職人芸で裏技みたいなトリックだらけだった時代ももちろん楽しそうよね、実際にボクがそんな現場にいたら死ぬけど🙄